【6期生】愛甲 樹奈

語学留学体験談

学校の様子についてお伝えします。

2日間のボランティア活動を終え、今はそれぞれの学校に分かれて、語学の勉強をしています。
私が行っている学校はEnglish Fellaと言う学校です。

2つのキャンパスがありますが、私は1キャンパスに通っています。 1キャンパスは2キャンパスに比べて、より英語の基礎を学ぶことが出来るキャンパスです。

初日にレベルテストを受け、自分のレベルに合わせたコースに入ることができます。 初めは不安でしたが、日本人のスタッフの方もおり、フォローをして頂くことができました。

オリエンテーションも日本語でして頂け、その時の同期(バッチメイト)とも仲良くなることが出来ます。 部屋は2人部屋を用意して頂け、他国の友達が出来るチャンスもあります。

English Fellaには、Fella time と言うものが設けられており、標準の時間よりも10分早い時間が学校の中では使われているというのも特徴です。

授業はマンツーマンのクラスが4コマ1:4のクラスが2コマ1:8のクラスが1コマ空きコマが1コマ(8時~17時)です。 リスニング、リーディング、グラマー、スピーキングなど全ての教科でマンツーマンの授業があるため、英語の力も全面的に強化することが出来ます。先生たちはとても親切で、自分の分からない所を分かるまで教えてくれます。

17時~は自由時間で、外出したり宿題をしたりしています。

今日は放課後の時間にアヤラモールという地元でもとても大きいモールに行ってきました。学校からモールまでは車で20分くらいです。フィリピンにはジプニーという、乗り合いトラックのような車があり、8ペソ(16円)で乗ることができます。お金をバケツリレーで運転手の方に渡したり、ジプニーの中では絶対に座ってないといけない様で、もう無理!って言うくらいぎゅうぎゅうに譲り合って座ったり。地元ならではの体験もでき、とても面白いです。

残りの時間は少ないですが、色々な人と関わって充実した時間にしたいです。

ボランティア体験談

2日間のボランティア体験で私が一番心に残っているのは、セブの全てのゴミが集まって出来ているという、ゴミ山へ見学に行ったことです。

私たちは、ゴミ山とその隣にある住宅街を見学し、子どもたちにノートや鉛筆、おやつを配りました。 このゴミ山には1日に200tのゴミが運ばれて来ています。そのゴミは、溜まって、溜まって、溜まって…ゴミの上に草や木が生えるほどの山になっていました。

実際に登ってみると、普通にその上を歩くことができた事にはまず驚きました。 ゴミですよ?山になって歩ける程のゴミ、街の中に見たことがありますか?

その後 更に驚いたことがあります。私たちが地場の悪いゴミの山の上を、探り探り歩いているとき、ノースリーブに短パン、ビーチサンダルを履いた子どもたちが、私たちを追い抜かすように駆け上がっていきました。 足元も不安定、ガラスが落ちているかも知れない、足が埋まってしまうかも知れない、そんな中、そこに住む子どもたちは走り回って遊んでいました。 危ないでしょ!と私は普通に思いました。 ですが、子どもたちにとっての普通は、私にとっての危険でした。私たちは、安全を知っているから、日本で暮らしているから、そこが危険な場所なのだと思うのです。 普通って何でしょう。

子どもたちは生まれた時からこの風景を見て育ち、小さいながらに家族のために、売る事の出来るゴミをひたすら集めて、大人になって行きます。ここに住む親たちは、あまり働かないそうです。それは、子どもの時からの環境がそうさせているのだと伺いました。 親はあまり働かず、小さい子どもが働く。その子どもが大きくなり、子どもが生まれ、自分はあまり働かず、その子どもが働く。その繰り返しです。 自分が働いて、子どもを学校に行かせよう、なんてことは思いつかないでしょう。

フィリピンは日本以上に学歴社会だそうです。1日に日本円で1000円貰える仕事に就くにも、大学まで行かなくてはならないのです。だから、スラムで生まれた子どもはスラムから抜け出すことはできません。どうにかなりそうだと思うかも知れませんが、家族を養うことや、明日生きるため、子どもたちは働かなくてはなりません。思うようにはならないと知りました。

そこで暮らす子どもたちも、やっぱりみんな笑顔です。毎日笑顔で一生懸命生きています。

みなさんは恵まれた生活の中、何となく過ごしていませんか?毎日を一生懸命生きることがどんなに素晴らしい事なのかを思い知らされました。ここにいる子どもたちの姿を見ることが出来てよかったです。