人材育成プロジェクト第一期生レポート

2014年3月、10日間のフィリピン短期留学へ出発

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乗継ぎの空港での待ち時間

沖縄から韓国(ソウル空港)経由でフィリピン(セブ島)へ。韓国ソウル空港での待ち時間は約5時間ほど。出発前は空港で何をして待つか?が不安でしたが、実際にソウル空港に着くと、ショッピングモールや飲食店、無料マッサージ機や空港内で音楽イベントもあったため、全く退屈しませんでした。
もちろん、帰りの乗継ぎの間も思い切り楽しみました。

英語力

英語力がどれくらい必要ですか?と心配している学生が多く見られますが、そこまで心配することではないと思います。実際に英語が全く話せない男子学生が当企画に参加しました。最初は本当に何も話せず、入国審査の際に何を聞かれても理解できず、常に『???』という状態でした。

しかし 10日間という短い期間の間に、リゾートホテルのフロントスタッフに 1 人で質問に行くなど、かなり成長した様子でした。「英語力がない」と思っていても、気持ち次第で上達のスピードは変わりますし、彼が 10 日間でここまで成長できたのは、フィリピンの語学学校、周りの環境が良かったからだと考えています。

私たちの通った語学学校には日本人スタッフもいます。私は以前カナダにも留学に行ったが、困った際は頼れる人がおらず、不便な思いをした経験があり、それに比べるととても安心して勉強できたと思います。

学ぶ環境(カナダと比較して)

語学学校は塀で囲まれており、学校内の治安は問題ありません。
マンツーマン授業により、嫌でも英語を話さなければならない状態のため、英語力向上につながります。また、カナダやアメリカのように 10〜15 人でのクラスなどはなく、グループ学習があっても 5人など少人数。気軽に質問できる環境で、シャイなアジア人などに向いています。

しかし先生はフィリピン人のため、イメージしている英語とは違い、訛りがある先生が多いですが、中には奇麗な英語を話す先生もいました。

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ルームシェア

学生が日本人と韓国人が多いため、韓国人とルームシェアになる可能性が高いです。
部屋に戻っても外国人がおり、学校での授業以外にも話す機会が増えるため、英語力向上につながります。

一方、ルームメイトに恵まれない学生もいたようで、あまりコミュニケーションをとりたがらない学生とルームメイトになった場合は、正直しんどいかもしれません。しかし皆英語を学びにきているため、そのような学生は少ないと思われるのでその心配はいらないでしょう。部屋に関しては、あまり奇麗とは言えませんが、机やベッドなど最低限のものは揃っていたので、問題なし。あるとすればお風呂のお湯がでなかったが、管理人にお願いしたら直してくれました。

治安

気をつけて行動してれば特に問題はないと思います。私たちの場合は短期だったため常に気を張り注意をはらって行動していたため、何も起こりませんでしたが、2 ヶ月、3 ヶ月住むとやはり慣れてきてしまい、気の緩みからスリに遭ったり、事件に巻き込まれたりする生徒もいるとのこと。常に気を緩めないことが肝心です。

ちなみに語学学校内は安全なので、怖ければずっと校内に!というのも1つの手。学校の外に出ると、たちまち景色が変わります。裸足で歩いている子供がいたり、中には洋服を着ていない子の姿もありました。夜は絶対に出歩かないこと。もし夜出歩くのであれば、必ずタクシーを利用することが約束事です。現地の人は iphone を 1 つ売ると、半年は生活に困らないお金が手に入るので、日本人や韓国人はかなり狙われていますよ。

生活

食べ物には気をつけて下さい。口に入れるものによっては、お腹を下したりなどの体調不良になる学生もいるそうです。今回の参加メンバーはそこまでヒドい体調不良になる人はいませんでしたが、同じ留学先で体調不良になる学生は多かったです。しかしそれは最初だけで、あとは慣れるとのこと。
トイレはティッシュペーパーが流せないので、最初は抵抗があると思います。私の場合 1 週間経った後も抵抗があり、全く慣れることができませんでした。

※下記写真は語学学校の食事

体験すべきこと

フィリピンではリゾートホテルに格安で泊まる事ができます。日本では何万円もするホテルが日本円にして1人3000円ほど。せっかくのチャンスなので泊まってみると良いと思います。ホテルによっては日本人スタッフもいるので、安心して問い合わせることができます。

またフィリピンでボランティア体験はするべきです。貧しい子供達や、実際にゴミ山を見たり、そこに住んでいる子供達を見ることで、自分たちがいかに幸せな環境にいるのかがよく分かります。フィリピンに留学する際は是非とも経験してほしいプログラムです。また、ただの語学留学なら学校内で韓国人やフィリピン人の先生と絡むだけで終わってしまいますが、ボランティア体験によって、現地の人と会話したり、子供達とも触れ合う事ができるため、価値観の違いが学べます。

例えば、フィリピンでは金銭的に生活する余裕がないのに、子供が沢山いる家族が多い。さらに病気になった場合、治療にかかる費用も月の給料の大半と、かなり高いにも関わらず子供が多い。その理由は、子供が沢山いることで、将来誰か 1 人でも日本や先進国で働いて、少しでも仕送りできれば、フィリピンでは家族全員が裕福に暮らすことができるからです。こういった考えは日本にいては絶対に学べない事なので、ボランティア体験を通して色々学んでほしいと思っています。

出発前にすべきこと(これに関しては、今回の反省点とも言える)

何を学ぶか?を徹底的に決めておく必要があります。企画に参加するメンバーで誰が何を学ぶか?誰がどんな事を持ち帰って誰に伝えるか?など当企画の趣旨を理解し、メンバー皆に共有することが1番大事なです。そうすることで、個人個人で動いたときでも、それぞれが目的を認識して行動するため、当企画のゴールに近づき易くなります。

参加メンバーそれぞれが各々の学びたい事でも良いです。ただし、それをしっかりと学ぶ。その課題に対し、どうやって学ぶか?どんな事を得たいのか?などを出発前に決めることで、深い学びが得られます。またそれを今後留学へ行くメンバーに伝えることができれば、今後の参加メンバーもより深い学びが得られるようになります。

帰国後にすべきこと)

帰国後すぐに参加メンバー皆でミーティング。良かった点や悪かった点、また学べたことや自分の目標、皆の目標を達成できているか?などをデータとして残しましょう。今後の参加メンバーのため。また当企画が良くなり続けるようなサイクルを作るために必要です。

滞在中にすべきこと

インターネットを使った情報発信。フィリピンにいると、楽し過ぎて、もしくは勉強で忙しくなり過ぎて、Facebook やブログを使った情報発信が疎かになってしまいます。あなたの周りの友達にも留学へ興味のある学生はいるはずなので、是非ともその学生たちに向けて情報発信しましょう。皆にチャンスを与えられるように。ブログなどで留学日記を綴っていると、留学中にどのような生活をしていたのか?を思い出すことができるため、書く事をオススメします。私は書いていたので、今でも時々、ブログを見て笑うことがあります。良い思い出になっています。

物価

かなり安いです。フィリピンの平均月給が日本円で 20,000 円くらい。しかも 20,000 円稼ぐ人達はかなり優秀な方々。実際に語学学校で働いている先生方の給料は 15,000 円ほど。副業をしている先生もいます。
大型のショッピングモールは観光客用に作られているため、値段は高め。洋服等は日本の値段とあまり変わりません。またマッサージは 600 円くらいで出来るため、居酒屋のハシゴのように、マッサージのハ
シゴをする方もいます。引率(リーダー)がすべきこと無事に皆を日本へ帰国させることです。これは第一条件。何よりも重要視すること。メンバーに何かあれば、当企画は終わってしまい、今後の学生にチャンスを与える事ができなくなります。

各自の目標の達成のサポート。出発前に決めた目標をしっかりと達成できるようにサポートします。フィリピンに滞在している間に目標達成とはかけ離れた行動をする学生がいるかもしれません。その際に、ちゃんと方向修正をして、学生の目標を達成できるようにサポートします。

スケジュールを管理しておく。何時の飛行機か?ボランティアは何時からか?いつまでに退寮しないといけないのか?ばど全てのスケジュールを管理。
参加メンバーをある程度、自由にさせてあげる。今回の反省として管理し過ぎたことが挙げられます。

常に同じメンバーで行動、ではなくせっかく留学に来ているのだから、韓国人とも絡んだ方が良く、先生方とも絡んだ方が良いです。今回は管理し過ぎて、各メンバーが仲の良い友達をあまり作れず、お互いが友達と遊びに行く機会がありませんでした。

全てを含め良い経験となりました。

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